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食物アレルギー対応クリスマスケーキを購入してアナフィラキシーを起こした話

ねね

こんにちわ。食アレっ子ママのねね(@nene__hot)です。

娘には卵・乳・そば・ピーナッツ・小麦アレルギー(小麦は現在克服)があります。そんな娘の喜ぶ顔が見たくて購入した、食物アレルギー対応のクリスマスケーキで、アナフィラキシーを起こしてしまいました。今思い出しても心が沈んでしまい、なかなか書ける気分にもならなかったのですが…。お伝えしようと思います。

クリスマスケーキを検討する時期になって、ようやく私の中で、もう1度市販のクリスマスケーキを購入しても良いかな?という気持ちになり、市販のクリスマスケーキについて色々調べました。

すると、やはりそれをみなさんと共有したくなってきて、となると我が家のクリスマスケーキ事情をお話する上で、この出来事を避けてお話するのも私の中で引っかかるものがあり、少し年数が経った今、お伝えしてもいいかなと思い、お伝えすることにしました。

この記事を読んで市販のケーキを購入するのをためらわないでください

ねね

最初に私から伝えたいことがあります

この記事の目的は、【市販のものは怖いから買うな!】ということではありません。市販のケーキについて、必要以上に不安がらせたり、怖がらせたりしたいわけではないのです。

私は食物アレルギーがある子を4年間、育てています。数ある娘のアレルギーの中でも特に、卵・乳・小麦が食べられないことの苦労、精神的苦痛はとてもよくわかるのです。市販品に頼りたくても気軽に頼れない。基本的に全部手作りしないといけない、その苦労は、アレルギーがある方でないとなかなか理解できないでしょう。

だから、「食物アレルギー対応のケーキ」がある。それだけでとても素晴らしく、なんて心強いのだろうと思います。

洋菓子を食べたことがない娘です。洋菓子を食べさせられる、みんなと同じ体験ができることのありがたみは痛いほどよくわかります。

食物アレルギー対応のケーキがなかった頃は、きっとお母様方があれこれ工夫して全部手作りしていたわけです。

それを、お金を払えばすぐに手に入る、そのありがたさを私は理解しています。

だから、この記事を読んで、「やっぱり市販のケーキは怖いんだ。買うのをやめよう」とは思わないでください。市販のケーキを買える時代なんです。その手軽さに感謝をして、購入していいと思います。

ただ、購入先を親が選ぶ必要があると思っています。

この記事ではそのポイントについて詳しくお話していきます。

初めて購入したアレルギー対応クリスマスケーキ

ねね

娘が2才のころでした

娘には卵・乳・小麦・そば・ピーナッツのアレルギーがあり(小麦はその後3才で克服)、当時はクッキー、チョコレート菓子、ケーキ等の洋菓子を全く食べたことがありませんでした。

2才にもなると、1才の頃とは違い、しっかり「食べます」よね?だから私は、この子に…

ねね

ケーキを食べさせてあげたい

ねね

クリスマスの雰囲気を味あわせてあげたい

ねね

喜ぶ顔がみたい

と、思っていました。

自分で手作りをすることももちろん考えたのですが、いくらレシピ本を見て、米粉のケーキをつくってもうまくいかないのです。おいしく仕上げられません。娘もちょっと食べるけれど、大半は残してしまう、そんな状況が何回も続いていたのです。

だから、今回は初めて、市販のクリスマスケーキを購入してみよう!と思いました。

なぜ、このクリスマスケーキを選んだのか?

ねね

どのメーカーの商品でアナフィラキシーを起こしたのかはお伝えしません

先程もお話したのですが、私は市販のケーキを買えることにとても感謝しています。メーカーさんや販売店さんの努力に感謝しているので、ここで実名をあげるのは控えます。ここでは実際私が買ったクリスマスケーキを、なぜ私は選んだのかをお話しします。

私なりにクリスマスケーキを徹底リサーチしましたスーパー、百貨店、コンビニなど、色んな販売店が食物アレルギー対応クリスマスケーキを販売してくれています。色んなクリスマスケーキをみていくと…

  1. スポンジのあいだに挟んである食材がいちごではなく、いちごジャムが多い
  2. 冷凍のケーキが多い

ということに気づきました。

当時の私は、「おいしい」ことを重要視していました。

ねね

いちごジャムじゃなくて、いちごをたべさせてあげたいな〜

ねね

冷凍じゃなくて、冷蔵のものを食べさせてあげたいな〜

なんてことを思ったのです。

その2つをかなえてくれるケーキを見つけて、すぐに予約をしました。今思えば、ここで、クリスマスケーキを選ぶ上で重要な、あるポイントが抜けていたのです。

クリスマスケーキを食べたのは何時頃?

ねね

クリスマスケーキを食べたのは16時頃でした

おやつ代わりに食べて、そのままの流れで夕飯を食べようと思っていました。

通常であれば、初めて食べるものには気をつかい、できる限り「平日」の「午前中」に食べさせます。でも、「食物アレルギー対応」のケーキだから問題ないだろうと思い、「休日」の「夕方」に食べさせたのです。

娘の反応はというと、ケーキを見た瞬間…

むすめ

…にこーーーー😊!

満面の笑顔を頂きました💕

その後も、おいしそうにたくさん食べます。この時の私の気持ちとしては…

ねね

あぁ…良かった。こんなに嬉しそうにしてくれて。幸せだ。

と思っていました。そしてその幸せな時間の中で、夕飯に食べるクリスマスチキンの用意をしに台所へ行きました。

異変を感じたのは1時間後

ねね

夕方17時頃のことでした

鼻水が出始めたのです。最初は、風邪ひいたのかな?なんて思い、たいして気にもとめていませんでした。でも次第に、咳がではじめたのです。

それでも、私はクリスマスチキンを作るのに忙しくて、さほど気にしていませんでした。

だって「食物アレルギー対応」のクリスマスケーキを食べたのだから。症状がでるなんてこと、微塵も頭になかったのです。でも、娘と一緒に遊んでいた夫が…

… おかしくないか?

と言い始めました。咳がとまらない、と。

その後数分、様子を見ましたが、咳が止まらず、顔に赤みも出てきました。

ねね

食物アレルギーだ

慌てて車を出して、救急病院にかけこみました。

その時に机に用意していたたくさんのクリスマスオードブルの様子は忘れられません。

私の気持ちとは相反するようなキラキラしたクリスマスオードブル。

その全てを家にのこして、救急病院に駆けこみました。

当時の娘は「2歳」でエピペンを所持しておりませんでした。また、私も「アナフィラキシー」について知識が乏しく、適切な対応ができていなかったと思います。

エピペン講習会を受講した今であれば、鼻水の症状と咳が続いているという時点で「アナフィラキシー」だと判断し、すぐにエピペンを打ち、救急車を呼ぶでしょう。

でもこの頃は知識がなかったので、自分の車で、チャイルドシートに載せて救急病院にかけつけました。本当は、チャイルドシートにのせるのもあまりよくありません。体を平行に保たなければいけないのです。今思えば、チャイルドシートにのっている時、少し青白かったしぐったりしていました。

本当に最悪な事態にならなくてよかったと、今になって思います。

診断の結果、食物アレルギーの症状だった

救急病院ではすぐに処置をして頂き、症状は次第におさまりました。先生とのお話になり、

先生

食物アレルギーの症状でしょう

とのことでした。

先生いわく、食物アレルギー対応のケーキであっても、市販品は市販品。何がどこで混入するのかはわからない。市販品を買うとはそういうことです。

と言われました。私はこの先生の言い方もなんだか…とても冷たく感じて…悲しかったです。あぁ…自分は娘の喜ぶ顔がただ見たかっただけなのに。自分の選択で、自分の娘の命を危険にさらしてしまった。市販品を購入したのは自分だ。

家に帰ると、机の上にはキラキラしたオードブルが。

なんとも言えず…泣き出しました。

なぜ食物アレルギー対応ケーキでアナフィラキシーが起きたのか?

ねね

すぐに販売店に連絡をいれました

販売店の方の対応はとても誠意が感じられるものでした。その日のうちに責任者の方が謝罪に訪れてくれて、後日、販売店の責任者と、製造メーカーの責任者が、原因を調査し、報告しにきてくれました。

食物アレルギー対応ケーキに「アレルゲン」は混入していたのか?

結論としては…

ねね

混入していました

アレルギー症状が出た当日のうちに、残っていたケーキをお渡しして、成分を調査してくれました。すると、微量の卵成分が検出されたのです。

アレルゲンが混入した原因は何なのか?

ねね

原因は泡立て器でした

製造工場では、「撹拌機(かくはんき)」と呼ばれる大きな大きな泡立て器を使用します。

前日に、「卵・乳・小麦」を含むケーキを同じラインで製造していて、その後洗浄した泡立て器を使用したそうですが、完全には洗浄しきれておらず、微量の卵成分が混入してしまった、とのことでした。つまり…

ねね

コンタミネーションです

私の娘は今まで「コンタミネーション」でアレルギー症状を起こしたことはなく、まさか、と思いました。でも、食物アレルギーの世界では「まさか」が起きるんですよね。

販売店のチラシには、「卵・乳・小麦を含むケーキと、同じ製造ラインで製造している」との記載はありませんでした。ですが、「食物アレルギー専用の製造ラインで製造している」との記載もありませんでした。何の表記もなかったんですね。

どちらの記載もなかった、当時の私はそこには無頓着でした。今思えば、販売店に電話して「食物アレルギー専用の製造ラインで製造しているんでしょうか?」と聞くべきでした。

ちなみにこのケーキ、販売店では30個程度売れたそうですが、症状が出た子は、私の娘1人だったそうです。

市販品を摂取してアナフィラキシーを起こさないために私たち親ができることは?

ねね

市販品はアレルゲンの混入が考えられます

市販品の恩恵をうけている私達ですが、市販品を購入するというのは恩恵を受けると同時に、「アレルゲンの摂取」の可能性が高まります。私達親ができることはなんでしょうか?

1.食物アレルギー専用の製造ラインで製造している市販品を選ぶ

特にケーキは…

ねね

コンタミネーションが起きやすい食品である

と認識することが必要だと思います。通常のケーキには卵・乳・小麦は必ず使用されています。そして、通常のケーキと同じ工場で製造しているメーカーはたくさんあるのです。

アレルゲンの混入を少しでも防ぐとしたら、「専用の工場で製造されているケーキ」を選ぶ必要があります。

当時の私が重要視したのは「おいしさ」でした。おいしさ、ももちろん大事です。でも、1番は娘の命を守ることです。私の娘は当時2才というまだ免疫力が低い小さな体でしたし、微量の卵成分でも症状が出てしまう体質だったので(その時にわかったのですが)私はコンタミネーションが起きにくい製造メーカーを選ぶべきでした。

ちなみに、販売店はどこであっても変わらないと思います。基本的に「仕入れて」「卸す」だけなので。重要なのは、

ねね

どこの製造メーカーが製造しているケーキなのか

ねね

そのメーカーでは、専用のラインで製造しているのか

ここを見落とさずにチェックしてください。

2.できる限り「平日」の「早い時間」に食べる

ねね

私は、「休日」の「夕方」に食べさせました

もちろんかかりつけ医は開いておらず、車で30分ほどの救急病院での手当てになりました。大事に至らなかったから良かったものの、私は「休日」の「夕方」に食べさせたことを後悔しました。

ですので、「クリスマス」というイベント上難しいかもしれませんが、万が一のことを考えて、できる限り「平日」の「早い時間」に食べさせることをオススメします。

3.エピペンを所持し、すぐに使える場所に保管

当時、娘は2才だったので、体重が基準に達しておらず、エピペンは所持しておりませんでした。今は病院からエピペンを処方され、すぐ使える場所に保管しております。

「食物アレルギー対応」と謳っていても、いつ何が起きるかわかりません。

万が一が起きてしまった時のために、エピペンは所持し、すぐ使える場所に保管しておきましょう。

親が製造メーカーに頼るのではなく、親が判断し、選択しましょう

ねね

親が、アレルギーの摂取や重症化をできる限り最小限に留められるよう、努力しましょう

クリスマスケーキに限らず、食物アレルギー対応を謳っている市販品を購入する時は、製造メーカーを意識して選ぶようにしましょう。そしたら少しでも「アレルゲンの摂取」からこどもを守れる可能性が高まります。

ですが、市販品に対して、完全なる「アレルゲンの排除」を期待するのはやめましょう。どれだけ製造過程で気をつけていても、「アレルゲン」は混入する可能性があります。

製造メーカーに「アレルゲンは混入しないで!」と求めるだけでなく、私たち親は市販品を購入できることに感謝しつつ、子どものアレルギーの状態に合わせて、専用工場で作られた食材を選ぶ摂取する時は平日の午前中にするなど、できる限りアレルゲンの摂取や重症化を防ぐようなやり方を身に着けていく必要があると思います。

そして冒頭でも述べましたが、必要以上に市販のクリスマスケーキを怖がらないでください。例えば、通常のケーキと同じ製造ラインで作っているケーキであっても、1度食べたことがあって、症状が出たことがないのであれば、続けて摂取しても良いと思います。※今後絶対症状が出ないとは断言できないので、各自のご判断になります。

また、私の娘は「重度」の食物アレルギーの分類に入ると思います。4才になって実施した食物負荷試験の結果、卵は白身0.1g、乳は0.03mlしか摂取できません。

卵アレルギーを克服した「軽度」の食物アレルギーであった息子のようなタイプであれば、同じ製造ラインで製造していても大丈夫な可能性があります。

食物アレルギーの症状は人それぞれです。私の娘がたまたま反応しただけであって、これを読んでくださっている方のお子さんが同じ症状を起こすとはかぎりません。

ですから、お子さんのアレルギーの状態をよく知り、その子に合った方法で、市販品を食べさせてあげてください。お子さんも、家庭では味わえない味が味わえて、ママも毎日手作りすることから少し開放され、余裕ができ、家族が笑顔になるんですから🙂

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【祝】食物アレルギー(卵アレルギー)克服しました!息子1才。

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